アファンタジアだと様々なことに能力と得られるものの面で制限がかかるが、そのアファンタジアの人でも健常者と差がつかずなおかつ同じくらいの楽しさを持ち帰れる趣味には何があるのかな？と思って書き始めたページです。
まず趣味としてどんなものが考えられるか以下に挙げる()内は例
- 観賞系(アニメ・天体観測・スポーツ観戦)
- 旅行・おでかけ系(○○巡り)/自然・アウトドア系(登山・散歩・キャンプ)
- 食べる・飲む系(グルメ・利き酒)
- 乗り物系(ドライブ)
- 音楽系(ライブ・カラオケ)
- つくる系(料理・インテリア)
- スキル・一芸系(外国語・ワインソムリエ)
- 芸術系(お絵描き・書道)
- 美容・健康系(瞑想・おしゃれ・カラーセラピー・スポーツ)
- ゲーム・思考系(ポケモン・将棋)
- その他(ネットサーフィン・ボランティア・寝る)
それぞれを取り上げて考えていく。多いな…
ダメそうなのから取り上げて考えていきまーす。
1.観賞系
例：アニメ・天体観測・スポーツ観戦
まずこれは分かりやすいだろう。共通する楽しみ方として衝撃を感じた景色・シーンを思い浮かべて語り合ったりする。まあ見たものを思い出せないアファンタジアが健常者と同じレベルに楽しむのは明らかに無理なのだろう。また、天体観測やスポーツ観戦は事前に星座や選手を覚えていき楽しむのが基本だろう。アファンタジアの皆さん、できます？また、アニメは音や映像を作らなくていい分小説や漫画より差がつかなく感じられるが、耳で聞いたものを浮かべられず気に入ったセリフも言えず衝撃的なEDの入りも浮かべられないなどの障壁があるだろう。
2.旅行・おでかけ系/自然・アウトドア系
例：城巡り・カフェ巡り・山登り・散歩・キャンプ
次にこちら。共通して移動して何かを見て聞いて感じて、その楽しみを後で思い出して満足したり人に話したり自分の広がった幅を感じるという基本的な楽しみがある。まあこの基本の楽しみをアファンタジアは大きく欠くことは述べる必要もないだろう。他に、城巡りなら戦いの土地も武将の名前も覚えられないうえ過去を想像して想いをはせる事も出来ない人が歴史的建築物を見てどうするのか、カフェ巡りなら味覚も嗅覚も再現が弱いと考えられる人が味わって何を比べ何を語るのか、キャンプならテント設営やロープワーク飯盒などを基本見て覚える世界に見て覚えられないアファンタジアが突っ込まれてどうするのかという懸念が浮かぶ。しかしやはり1番は景色も出会って話した内容も再現できない点がネックになるだろう。
3.食べる・飲む系
例：グルメ・利き酒
1つ上のカフェ巡りの懸念と被る。味も匂いも再想起できない人間が高級なものを食べて飲んで何を得るだろう？やはり健常者とは差がつきそうだ。付け足すならお店の場所も外観も語れないため人にオススメも満足には出来ない。
4.乗り物系
例：ドライブ・○○鉄
乗ることが目的か？恐らく景色や出会いを楽しむんだろう。後は上のどこかで書いたのと同じ理由で楽しみ切れないであろう。また、車も電車も歴史も地理もろくに覚えられない人には、理想の車も記念の電車も珍しい路線図も概念からしてないのではないだろうか。
5.音楽系
例：ライブ・カラオケ
カラオケはワンチャンあるのではないかと思ったがアファンタジアは恐らく音痴を内包する。もうちょい聞きたい人は別の記事で書くと思うのでそっちで。ライブの方は分かりやすい、感動の光景も胸震えたMCも(人によっては感情ごと)せいぜい5分後には消える。アジタンも行くからあんまりお金の無駄とは言わないで欲しいけど…
6.つくる系
例：料理・インテリア
冷静に考えたら健常者の人は始める前にこれから作る料理や理想の部屋といった完成形を浮かべるのだろう。そこからモチベーションが沸いたり必要なものや作業を考える。他にも考え付くが楽しさも能力も既に劣ってしまったためもうパスする。
7.スキル・一芸系(外国語・ワインソムリエ)
単語・文法の暗記、発音練習の脳内再生、飲んだ味の記憶、見た目や香りや生産地の紹介。楽しさの観点ではまだ希望があるがここまで世の大半とすら才能の隔たりがあることを自覚してないにしろやりたくなる人はいるのだろうか？
8.芸術系
例：お絵描き・書道
アファンタジアにお絵描きもお手本通りきれいな字を書く書道も無理。とは言わないが厳しい。オリジナルを書こうにも他の人は頭にあるものを表出させる作業だがアファンタジアでは…？ 楽しいか知らないが見たものをそのままかくものなら可能性があるのかもしれない。まあそれでも見て筆を執ってキャンパスに視線を移した時にはもう忘れているが。
9.美容・健康系
例：瞑想・おしゃれ・カラーセラピー
瞑想、ありなのでは。イメージを浮かべる系は論外として何も思い浮かべず頭を空っぽにする、何ならアファンタジアであることがメリットになる得意場かもしれない。おしゃれとカラーセラピーはそれぞれ作る系とワインソムリエの話と同様にして落選。
10.ゲーム・思考系
例：ポケモン・将棋・遊戯王・スマブラ
これは部屋から出ないし何も見ないためアファンタジアが輝く場所である可能性が高いのではないかと思った。が、ポケモン、将棋、遊戯王、タイプ相性3値定石囲いカード効果コンボ、、、まあどれかをやったことがあれば言いたいことは伝わったと思うのだがそもそもとして単純暗記事項が多すぎる。そしてアファンタジアは…？ 以上だ。ちなみに将棋で有名なあの藤井聡太の最近の必殺技は顔を覆い目を隠して脳内で将棋盤を浮かべさらに反転し相手側の視点から考えるというもの。言いたいことは伝わっただろう。なお格ゲーとしてスマブラも考えたがフレーム表にコンボの繋がり方などの暗記は結局膨大であり、感覚で覚えるにしても当たる時と外れる時のイメージを動画として頭に持たず似たパターンでのプロの取った対処も浮かばなければ試合中のミスも思い返して反省できない。珍プレーも語れない。まあ毎試合リプレイ保存したら楽しさの面だけはギリギリ追いつけるかもね。
11.その他
例：ネットサーフィン・ボランティア・寝る
定番の分かりやすいものたちと比べここが1番アファンタジアでも対等に渡り合うということがあり得るのではと考えてラストになった。
ネットサーフィン、これなら差はつかないだろう。…、さて、好きなものも改善しなければいけない体験も浮かばない人が何を調べる？ ネットサーフィンといっても小説を読んだりYouTubeを見たら結局同じことだろう。ならば無味乾燥なものを見ていく。この行為の時点でもう敗北というような感じがするし、また1つ1つの記事の記憶も偶然果たした衝撃を伴う出会いの記憶もどうせ想像以上に健常者と差がつく。これもダメだった。次にボランティア、これは酷い。現地の惨状もお礼の笑顔も珍しい作業も悲痛にゆがんだ気持ちも帰宅したころには全部思い浮かべられない。残ったのは減った残高と消えた休日と疲弊した身体と汚れた服。行動自体の尊さは変わらないにしてもこの企画の趣旨から見れば最低点だろう。
最後に寝る。これはさすがに差はつかないだろうが最早こんな流れでするもの敗北のふて寝だろう。そう思いつつも調べていたところ衝撃的なことが分かった。恐らく夢も、アファンタジアは健常者ほどしっかり見れていない。夢でははっきり見れるという声もあるが、見れている気がしているだけの可能性を全く否定できていない。睡眠すら健常者と比べてアファンタジアにオススメの休日の過ごし方としては力不足だった。
結論
時間を消費してこんなに見てきたのに結局瞑想しかアファンタジアに向いている趣味になりそうなものは見つけられなかった。
しかし、日がな一日目をつぶって何も見ず頭に何も浮かべず生きることが最適なんて死ねって言われてるようなものじゃない？
悲しい…
なんでもいいからもっといい時間の使い方みつけたよ～、とかお前の考察間違ってるぜ、とかあったら聞きたいです、お願いします